シギリヤロック登頂記
スリランカ中部の象徴ともいえる、シギリヤロック。
かつて宮殿としても使われたというこの岩山は、5世紀の王カッサパ1世が築いた王宮の跡とされ、現在では世界遺産にも登録されています。
ふもとの水辺。非常に天気がいい日で、空がきれいに反射していました。
宿泊したヘリタンスカンダラマからもシギリヤロックを眺めていたのですが、「結構登るのかな?」と少し身構えていました。
全体的に、階段になっている箇所が多いです。
実際に登ってみると、登頂に要する疲労度は高尾山1号路の3分の1ほど。道も整備されていて、動きやすい服装であれば普段着でも充分です。わたしはランニング用のウェアとシューズで向かいましたが、スポーツ仕様の人は少数派でした。
シギリヤロックをバックに。
道中には現地ガイドの方々が自然に待ち受けており、恐る恐る登っているところで軽やかに手を差し伸べてくれたり。強引ではなく、ごく自然に伴走してくれるような距離感でした。気持ちよく頼むもよし、丁寧にお断りするもよし。そのゆるい空気感も印象に残りました。
登頂料は35USドルとやや高めに感じますが、その分スタッフの数も多く、ゴミ箱の設置や整備が行き届いており、安心して登ることができます。
まるでピラミッドのような直線的な傾斜と、登った先に広がる景色。
そして何より、山頂で出会った犬が可愛い…。
スリランカでは街でも犬をよく見かけますが、この地でふと出会った存在には、不思議とほっとするものがありました。
ランチ
登頂後は、少し車を走らせ「Grand AMA’KIE(Cafe Amakie)」でランチをとることに。
1階はカフェ、2階がビュッフェスタイルになっており、2階のビュッフェエリアを利用しました。
ここでも印象的だったのが、野菜と豆の美味しさ。
特に豆カレーが絶品で、何度でもおかわりしたくなるようなやさしいスパイス加減でした。
他にも、赤米・青菜といった素材を中心としたヘルシーな料理が並び、「ヴィーガンでもスリランカなら生きていけそう」と思えるほど。
スープや果物も充実しており、彩りも豊かで見た目にも美しく、旅の疲れがすっと取れていくような時間でした。
シギリヤロックという歴史の舞台を訪れたあとの、静かで滋味深い食事。
心にも身体にも残る、素敵な1日になりました。